ネットのニュースで、顔面絆創膏だらけになっている梅宮辰夫さんの痛々しい写真が掲載されており、どうしたのかと思っていましたら、ホテルで転倒して顔面を強打し、額を30針も縫うケガをされていたことがわかりました。
今朝のテレビのニュースでも取り上げられており、真相がわかるにつれて「プロ意識の高い方だなあ」と、いたく感心しました。
ケガをされたホテルでは、梅宮さんの芸能生活60周年と80歳の誕生日のお祝いを兼ねてディナーショーが開催されることとなっており、直前のリハーサルのために会場入りした際に転倒したことによって、額が裂けて流血し、すぐに病院に直行されました。
これだけの大ケガをしたのであれば、当日のディナーショーは中止と誰もが思うところですが、梅宮さんは周りのスタッフの心配をよそに、「お客様が待っているから這ってでも行く!」と、なんと30針を縫う手当をしてすぐに会場入りし、3時間のディナーショーの主役を務められました。
顔中絆創膏になっている自分の顔を心配するお客様に対しては、「今夜はオペラ座の怪人でいくよ!」と場を和ませたり、歌うことで傷口が広がってしまうため3曲に限定されていた歌をアンコールで1曲追加するなど、自分の体のことより、お客様に楽しんでもらうことを優先されていました。
浮き沈みの激しい芸能界の中で、長年生き残って来られたのも納得です。一瞬スポットライトを浴びたことで、自分の実力と勘違いし、芸能界から消えていった何人もの芸能人をそばで見てきたからこそ、お客様である自分のファンがいかに大事か、わかっていらっしゃるんだと思います。
今ある自分は誰のおかげなのか・・・・?
自分の生活を支えてくれているのは誰なのか?
お客様が大事だと口にする方は多いと思いますが、自分にトラブルや災難があったとしても、自分のことより、自分を待っているお客様のことを想うということは、実際にはなかなか出来るものではありません。
しかも、周りに心配をかけないように、サービス精神とユーモアたっぷりでディナーショーを乗り切った梅宮さん、さすが昭和の大スターです!