ただ今、研修生が実務研修のために事務所にきています。
毎年恒例の研修生の受け入れですが、3月は年度末ということもあり、慌ただしく業務に追われる中ですが、研修が終了して、一人の環境になっても、自分で考えながら業務ができる力を身につけることができるよう、業務に対する姿勢や考え方をアドバイスするようにしています。
研修生と接していて思うのが、知識はよく知っているにもかかわらず、それが自分のものになっていないと感じる瞬間があるということ。
「〇〇って何?」と質問すると、教科書に書いているような答えがスラスラと返ってきます。おそらく、試験の問題として出題されていたなら、合格!なのだと思います。
しかし、その答えにリアリティ感がないというか、言っていることがわかるようでわからないというか・・・。
試しに、問題に対して返ってきたことに対して突っ込んだ質問をすると、「・・・・」となってしまうのです。
つまり、質問に対しての答えとしてはわかるものの、何もわからない第三者に対してわかりやすく説明できるまで腹落ちしていないというか・・・・。
そもそもその答えが何のことなのかがイメージ出来ていないんですね。
もちろん、司法書士として業務を行うためには、試験に合格するのが必要最低限なことなので、問題に対して解答できる能力を身につけるということは大事なことなのは言うまでもありません。
ただ、実務は想定問題どおりの答えで解決できるものばかりではなく、応用力が試される世界ですから、本当に理解して自分のものにしていないと武器として使っていくことはできません。
ということで、今日は自分もどこまで理解しているのかを確認しながら、研修生が理解不足のテーマについて、共に学んだ一日となりました。