昨日は第3回の空き家問題の検討会に出席してきました。
前回までの検討会で、実際に空き家が問題となっている事例の情報提供があり、それらに関する資料がそろったため、ハッカソン形式で事例についての意見交換が行われました。
ハッカソンとは、ソフトウェアのエンジニアリングを指す「ハック」と「マラソン」を組み合わせたIT業界の造語で、複数の参加チームが与えられた時間、課題について没頭して、アイデアや成果を競い合う開発イベントのことで、昨日もあらゆる業種の方が自身の専門分野の立場にたち、与えられた空き家の課題について多方面からの検討がなされました。
私どものチームも、司法書士、弁護士、土地家屋調査士、建築士、不動産会社、自治会、行政など10数名のメンバーで、どのように問題を解決すべきか意見を出し合いました。
対象の物件は、隣の所有者の協力がないと完全な形で解決するのが難しい問題を抱えております。ということは、いずれ隣にも同じ課題が生じることとなり、まとめて解決せざるを得ない課題を抱えつつ、売却する場合の問題点や物件を利活用する場合の有効活用について話し合いがなされました。
話し合った物件は、バブルの頃によく建てられた建物の方式で、今後同じような手法で建築された物件が同じ問題をかかえるものと思います。解決方法がないからと放置されていた問題でも、意見を出し合うことによって、自分ひとりでは気づくことのできなかった解決方法も提案され、異業種の方と連携して空き家問題に取り組む重要性を感じました。
ある参加者が対象物件の利活用で、シェアハウスやグループホームなどの利用方法が意見交換の場から出たときに、「この利活用によって、3人の人がこの対象物件に住むことになったら、この対象物件の問題は解決できでも、その人たちが今まで住んでいた家が空き家になるんだよね・・・。」と発言され、空き家問題は、少子高齢化や人口減少などの根本的な社会問題が根っこにあることを改めて認識させられました。
次回は、検討会に参加しているメンバーで実際に空き家に関するセミナー及び無料相談会を開催することになりました。少しづつではありますが、1回ずつ着実に空き家問題解決のための仕組みが出来上がりつつあります。
無料相談会で多くの相談に対応させていただくことで、解決の引き出しをもっと増やせればいいなあと思っております。なお、空き家問題に関し、ホームページをご覧になられたお客様のお問合せも増えてきております。
空き家問題についてご相談のあるお客様は、お気軽に当事務所までお問合せください。