ご用聞きといえば、サザエさんに出てくる三河屋のサブちゃんを思い起こす方もいらっしゃるのではないでしょうか?
裏の勝手口から「ちわー、三河屋です!」と入ってきて、サザエさんと話をしながら、足りないものや必要としている品物の注文をとり、後からバイクで配達をするというあの場面です。
そろそろ足りなくなるころのタイミングで訪問したり、家族で必要な品物の情報を仕入れるため、こまめに顔を出し、コミュニケーションを図りながらニーズを探り、お客様との信頼関係を構築していく、昔懐かしいセールスの基本のやり方です。
最近では、そのようなご用聞きのやり方は人手不足や合理化もあって減ってきています。
よく考えると、私も開業したての頃は、特に用事がなくても、金融機関や顧客の会社にちょくちょく顔を出し、何か支援できることはないかを探るために、ご用聞きのようなことをしていたことを懐かしく感じます。
本日の新聞に、家事代行をしているベアーズという会社が、タワーマンションなど大型の集合住宅に家事代行スタッフを常駐させて、住民の方のご用聞きサービスを提供していく記事が掲載されておりました。
昔のように住民に声をかけてニーズを探る方法ではなく、お風呂掃除、排水溝の掃除、洗濯物を畳むなど、必要としている家事をスマホのアプリ上のメニューから住民が選択する方法となっていましたが・・・。
さらに、利用者のニーズやライフスタイルなどの蓄積されたデータをシステムが学習することで、一人ひとり異なるサービスの提案をしていくこともできるようです。
現代版の三河屋サブちゃんとして、IT技術を活用したご用聞きサービスが、ビジネスとして成功することになりますでしょうか!