今日の午後は、ハウスメーカーさんからの依頼で、相続発生までに起こりうるリスクについて、セミナーで話をしてきます。
投資用のアパートを建築して税金対策を行ったり、公正証書で遺言を作成したりと、相続に関する対策をされているお客様は増えてきております。しかし、それらの対策はあくまで相続発生後の対策であって、相続発生までに起こりうるリスクについての対策ではありません。
年を重ねるにつれて、大半の方は・・・・
「正常な判断能力」→「判断能力が低下」→「判断能力が喪失」→「相続発生」という経過をたどることとなります。
相続対策というのは、この最後のステージの相続発生に主眼を置いてなされているのですが、2025年には700万人を突破し、高齢者の5人に1人の割合で認知症を患うことが予想されている中で、判断能力が低下または喪失に備えた対策までされていない方が多いのではないかと思います。
人生100年時代が到来するであろうと言われ、今後も平均寿命が上昇することが考えられる中、相続発生までの間の資産管理を安心して行うために、判断能力がしっかりされているうちに、リスクを認識し、事前に対策を取っておくことの必要性を主にお伝えしてこようと思っております。
ちなみに、対策を取らないまま、資産をお持ちの方が認知症になってしまった場合、すべての資産について、ご自身の意思で処分行為を行うことが出来なくなってしまうため、いわゆる資産が凍結される状態となります。万一、そのような状態になってしまったら、解決できる方法も限定されてしまうだけでなく、孫への教育資金の贈与など、ご自身が元気であったら行っていたであろう処分行為が、一切出来なくなってしまいます。
みなさまも、相続対策だけでなく、相続発生までの対策もあわせて検討されることをオススメします。