昨日のラグビーワールドカップで、日本代表は世界2位のアイルランドに、19対12で歴史的勝利を収めました。
試合前のスポーツ番組などでは、日本がアイルランドに勝利する確率は高くないという評価でしたし、にわかファンとして日本代表を応援している立場であっても、内心「勝てないだろうな・・・」と思っていたのが正直なところでしたので、結果がわかった時にはかなり驚きました。
日本代表の主将であるリーチ・マイケル選手は先発ではなく、控えとしてのスタートでしたが、試合前の会見で、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチが次のようにその理由を説明していました。
「我々が成功するためには経験値の高い、インパクトを与える選手が必要。試合が乱れたり、ばたついた時に、先週は田中とトンプソンが入った時にチームを落ち着かせた。そういう理由でリーチを控えに回した。そこで彼はインパクトを与えてくれるだろう」
その予想どおり、リーチ選手が途中交代してからチームの流れが代わり、勝利へ結びついた要因の一つになったのではないかと思います。やはり、スポーツチームにおいて精神的な支柱の存在は大きいと感じされられました。
以前の話になりますが、日本女子サッカーのなでしこジャパンの精神的な支柱であった澤穂希キャプテンは、「苦しい時は自分の背中を見て」とチームメイトに声をかけてチームを引っ張っていました。
澤キャプテンは、「苦しい時間帯はみんな同じなんです。だけど、その苦しい時こそ“私は最後まで諦めない。絶対に走り続ける”というキャプテンシーがありました。でも、言葉だけでは説得力がないですし、自分も口だけの先輩は嫌だと思うので、行動で示すために究極の時にこの言葉をかけました」とその言葉をかけた理由を明かしています。
ちなみにリーチ主将は一夜明けた会見で、「勝ちたいというメンタリティーと、勝てるという自信が一番の勝因」と話をしていました。
チームが苦しい時に、チームメイトが絶大な信頼を置くことのできる主将の存在が、8強入りを左右する要因となりそうですね。