昨日の「おひとり様だけの旅」に関連し、新たな顧客層の取り込みをしているツアーがニュースになっていましたので、ご紹介したいと思います。
昨年、我が家でもペットを飼うことになりました。【大切な家族の一員です】
黒の豆柴で、我が家に来た当時は「豆柴」という言葉が似合う大きさだったのですが、徐々に成長して大きくなってきています。
元気に成長してくれるのは有難いのですが、「あれっ!? 豆柴ということで飼ったけど、普通の柴犬になっちゃった!」・・・とならないか、家族全員でハラハラしています(笑)
ペットが我が家に来たおかげで、ペットの周りに家族の輪ができ(私は輪の外ですが・・)、新たな家族の一員と一緒に、日々楽しい毎日を過ごしています。
そんなペットを飼っている人の共通の悩みと思われるのが、「遠方への旅行をためらってしまうこと」
マイカーならともかく、公共交通機関、特に飛行機などでは、荷物扱いとされ、客席に同乗することができません。
貨物室に預けられた結果、体調を崩したり最悪は死に至ることもあって、愛犬と一緒に飛行機で遠方に旅行に行こうと思っても、ためらってしまいます。また、ペットを受け入れてくれる宿泊先を探すのも大変なので、仕方なくペットホテルにペットを預けて旅行に行くか、ペットと一緒に近くの日帰りで済ませるかのいずれかの選択肢にならざるを得ません。
そこで、JALでは、愛犬が客席に同席できないという常識を覆して、「ワンちゃんとの旅 ワンワンジェット」というツアーを企画し、昨年の成田→鹿児島で実施したことに続いて、第2弾の今年は沖縄のツアーが企画され、3月8日からの3泊4日で実施されました。
機内のサービスの一例として、オスのワンちゃんにはパイロット、メスのワンちゃんには客室乗務員の制服がプレゼントされ、制服を着せた愛犬との記念撮影を楽しむことができます。
愛犬が座る座席には、ビニールシートが掛けられ、ツアーの後も細部に至るまでクリーニング清掃を徹底させるなど、次の乗客への配慮も徹底されています。
ちなみに、パイロットと客室乗務員も犬好きの社員が選ばれたとのことで、ツアーのところどころに愛犬家の視点での企画が盛り込まれており、発売日と同時に完売となったようです。
一般社団法人ペットフード協会の調査によると、2017年の犬の飼育頭数は約890万頭というデータがあります。紹介した企画は試験的に行われているようですが、今後回数を増やしていくことで、今まで、愛犬と一緒に旅行をしたかったけどためらっていた愛犬家の需要を相当数取り込めるのではないかと思います。
ツアーの参加者も愛犬家ばかりですから、他のお客様にも気兼ねすることなく、共通の話題で盛り上がることも出来ますし・・・。
ということで、お客様のニーズを深堀していくと、新たな市場の発掘につながることが往々にしてあります。売上がなかなか増えないとお悩みの方で、実は同じ顧客層に同じ商品を販売し続けていて、新たな顧客層掘り起こすための行動をしていなかったということはないでしょうか?
新たな顧客層を取り込むために、お客様のニーズにアンテナを立てることが重要だと感じさせられたニュースでした。