小学生の頃から親しんでいるキャンパスノートで有名な文具の最大手「コクヨ(売上高 3,151億円)」が買収を目指しているようです。
相手はサインペンや筆ペンで有名な筆記具大手の「ぺんてる(売上高 404億円)」です。とブログにアップしようとしておりました。
ところが、その後の報道で、オフィス用家具などを展開するプラス(売上高 1,772億円)もぺんてるの株式買い付けに参戦し、文具大手によるぺんてる争奪戦が展開されることを知りました。
昨年、投資ファンドがぺんてる創業家から38%の株式を取得しておりましたが、この株式をコクヨがファンドから取得して、ぺんてるの筆頭株主となり、コクヨの持分法適用関連会社になっていました。
この比率を50%超に引き上げ、連結子会社化することがコクヨの狙いのようです。
これまで、コクヨはぺんてるに出資すると共に、事業提携話を協議していたが、膠着状態のまま推移していたようです。
一方、ぺんてるはコクヨの買収に強く反発し、友好的なプラスと水面下で資本提携話を進めていたようですが、このような行動を察知したコクヨは「ぺんてるとの信頼関係がなくなった」として、ぺんてる株主に12月15日までに1株3,500円で買い付ける「敵対的買収」と強硬手段に訴えてきました。
ところが先日、プラスはぺんてる株式を1株3,500円で12月10日までに買い付けると申し出、プラスは友好的な第三者「ホワイトナイト」となりました。
これに対し、コクヨは買い付け価格を250円アップの3,750円に引き上げると発表し、熾烈な争奪戦となりました。
少子化で事業環境は先細り、オフィス向けのステーショナリー市場も厳しい側面が感じられますが、ぺんてるは筆記具に強く、また海外120超の国・地域で販売と海外市場に強いことが、コクヨやプラスにとって魅力満載ですが、1か月弱の短期争奪戦でぺんてる株主から買い取り、50%超確保で子会社にしたいコクヨか、あるいは最低でも20%の支持を集めこれを阻止したいプラスか、大いに注目されるところですね。