昨日、グループホームを訪問した際、入所されている方のご家族との合同家族会に参加してきました。
その際、ご家族の方から「スマホ依存」についての話がありました。
その方が病院の待合室で待っていた際、障害者と一緒に施設のスタッフの方が順番待ちをされていたそうです。
その方は障害者の方と会話するでもなく、ケアをすることもなく、ひたすら手に持っているスマホをいじっておられたようです。その障害者の方が順番が来て名前が呼ばれてもスタッフの方は返事をすることなく、スマホの画面を見続けていたため、障害者の方が一人で診察室の方に向かわれたようです。
その光景を目の当たりにし、その方は、同じ障害を持つ親として見るに堪えられなかったとおっしゃっておりました。
確かにそう言われると、電車に乗っても大半の人はスマホをいじっていますし、小さな子供を連れた方も子供に関心を寄せることなくスマホをいじっている場面も何度も見ておりますし、レストランで家族で食事をしているにもかかわらず誰一人会話をすることなく家族全員でスマホをいじっていたことにも遭遇したことがありますし、居酒屋で友人といながらお互いスマホに夢中になっている・・・ということもありました。
目の前の大事な人よりも、多くの方が、スマホの方に意識が集中してしまっているようです。
ある情報セキュリティメーカーの調査によると、1日のスマホの平均利用時間は3時間で、女子高校生は1日に7時間もスマホを利用するそうです。
このスマホを利用する時間は、いわゆる「第四領域」という、緊急でも重要でもない時間で何の生産性を生まない時間となるばかりか、1日24時間しかない貴重な時間を浪費し続けていることになります。
一見便利なスマホも、知らず知らずのうちに、自分の時間や意識をスマホに支配され、気づいた時には依存症となっていた・・とならないよう、お互いに注意が必要ですね。