代表的なクラウド会計の会社である株式会社マネーフォワードが、子会社である「マネーフォワードファイン株式会社」で法人向け融資事業を開始することが本日リリースされました。
金融機関と提携し、クラウド会計のデータを提供することで、対象会社の資産状況を迅速かつ正確に金融機関が把握したうえでの融資審査を行って資金調達をするサービスを提供していたのですが、今回は、金融機関が融資審査を行うのではなく、AIが人に代わって融資審査をするためのシステムを開発するようです。
開発したシステムによって、融資の申し込みから融資の実行までをオンライン上で行えるようになるとのことで、2019年春から試験的に運用されていく予定です。
このマネーフォワードファイン株式会社、システムの提供だけでなく、貸金業の登録申請も行うようで、自社で融資サービスのすべてをまかなうことができるようになります。
プレスリリースでは、「将来的にそのサービスで金融機関と協業することを視野に入れる・・・」とありますが、このようなプラットフォームが完成すると、今まで川上の存在にいた金融機関が川下の立場になりうることも想定され、データを握っている会社が、川上の立場として君臨しそうです。
「データは現代の石油」と言われますが、ますますその傾向は強くなっていますね!