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立場が違えば・・・・!      相模大野の司法書士からのアドバイス

2018 / 05 / 08 / 火

 

 

 

話し合いで解決する余地があれば・・・・

 

 

最近なぜか立て続けにご相談を受けている案件として「借地」に関するものがあります。

 

当事務所では、訴訟手続きが想定される事案については、提携している弁護士の先生に依頼をしております。そのようなケースでは、お客様よりヒアリングをして論点を整理し、お客様と弁護士の先生との窓口となるようにしております。

 

また、まだ紛争に至っていないケースで、話し合いで解決が出来そうな事案については、ヒアリングした事情や背景にもとづいて、解決方法をご提案するようにしております。

 

「貸主」の立場のお客様、「借主」の立場のお客様のいずれの立場の方からも相談を受けていくと、立場によって見えているものが異なり、もう少しお互いの立場を尊重することで、解決に至る可能性があるのになあ・・と思うことも多々あります。

 

いわゆる落としどころがあるにもかかわらず、お互いが自分の立場のみで意見を主張すると、話し合いでの解決が困難となってきます。このような場合、貸主のお客様には借主の方が考えていそうなこと、借主のお客様には貸主の方が考えていそうなことをお伝えし、法的な手段ではなく話し合いでWin-Winの結果で解決するのが理想だと思っております。

 

 

借地権の買い取りをする場合、貸主は出来るだけ低額で土地を返還してもらいたいと思っておりますし、借主は出来るだけ高く現金化したいと思っているかと思います。

 

例えば、貸主側から事情をヒアリングしたところ、借主が貸主に支払う賃料が相場から明らかに乖離して安く、固定資産税や税金を支払うと実は全く賃料収入がないどころか赤字になっている場合があります。

 

そういった場合に、借主としての権利のみを主張するのではなく、貸主の立場も受け入れたうえでの解決の提案をすることで、感情的なもつれを防ぎ、落としどころでの解決を図れる可能性が高くなります。

 

お客様の利益を最大限主張することも大切なことですが、相手の事情を考慮せず、バランスを欠く主張をすると、話し合いで解決できる機会を失うことにもなりかねないので、その点をお客様にお伝えし、相手の立場を理解していただくようにしていくことも私たちの役割かと思っております。

 

なるべく裁判でお互いが争うことがないよう、最後までWin-Winとなる解決方法を模索するのが、司法書士に出来る解決方法の一つではないかと個人的に思っております。

 

ということで、本日も借地権に関する相談がありましたので、相手がおかれているであろう事情をお伝えしたうえで、解決の方法を提案させていただきました・・・。

 

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