SBIホールディングスが事業承継に悩む中小企業に投資するファンドを設立したとの新聞記事がありました。
中小企業が経営者の後継者難で経営が行き詰まるケースが相次いでおり、これらを資金面・人材面で支援することにより、地銀連合構想を進めるSBIが、融資拡大など地銀支援に繋がる効果も狙っているようです。
今回の1号ファンドは地銀、信託銀行、証券会社など7社が出資し、2号ファンド以降も地銀や信用金庫などの地域金融機関や事業会社から出資を募るようです。
SBIはファンドの投資先に対し、外部から新たな経営者やSBI社員を役員として派遣することを検討することのほか、関連企業とのM&A(合併・買収)を促すこともあるようです。
地方でM&A案件が増えれば地域活性化や地元地銀は融資機会を獲得できるとの期待もあるようです。
中小企業庁によると、2025年に70歳を超える中小企業の経営者は約245万人、そのうち約5割の127万人が後継者未定とも言われ、この企業が廃業するとGDP(国内総生産)で22兆円が失われるという試算もあり、中小企業における事業承継問題は地方創生という観点で、昨今大きな社会問題となっております。
当事務所でも後継者問題で相談される経営者が多いことから、税理士等の各種専門家と連携しておりますので、お気軽にご相談ください。