消費税率引き上げによるポイント還元制度を追い風に、政府が推進しておりますキャッシュレス決済が、最近急増しているとのことです。
「虎の子」や「命の次に大事なもの」と例えられるほど、我が国では古来より絶対的なものとして扱われてきた現金への信頼度は高く、買い物時におけるキャシュレス決済の出番はありませんでした。
このような現金至上主義の歴史に対し、諸外国のキャッシュレス決済比率は、2016年時点で韓国 96.4%、中国65.8%といずれも高く、キャッシュレス決済の普及が遅れた我が国の19.9%とは圧倒的な差が生じていることが、背景となっているのですね。
10月からの消費税増税を機にポイント還元を実施したところ、キャッシュレス決済の浸透のほか、消費者の痛税感の緩和に役立つ効果も見込まれたようです。
キャッシュレスはお金を使っている感覚が薄く、ついつい使いすぎてしまう傾向にあるようです。私自身も同感です。
これらから、キャッシュレス決済が進めば、節約志向も和らぎ、消費の水準が高まることが期待されます。
ポイント還元は20年6月に終了しますが、懸念されている消費の大幅落ち込みを抑制する一因になるかもしれませんね。
そして、2020年東京オリンピックの訪日客のキャッシュレス利用も見込まれることでしょうし、消費増にも期待したいですね。