今日は、同級生の銀行員から紹介してもらった会社のビジネスモデルを聞く機会がありました。
その会社は、駅前には必ずあると言ってもいいコインパーキングを対象に、土地の有効活用を新たなビジネスモデルで提案している会社です。
コインパーキングも初期投資が少ない土地活用として多くの方が利用されていますが、コインパーキングの収益だけでは、駅近の資産価値が高い土地の有効活用としては十分ではありません。
というのも、コインパーキングの土地の「空中」に、利用されていない空間が存在しており、その空間は収益を生んでいないからです。そのような場合、建ぺい率や容積率の限度一杯に建物を建築する方法がありますが、建物建築のコストがかかるだけでなく、コインパーキングの高い収益力がなくなったり、空き室リスクを抱えることにもなります。
そこでその会社は、現状のコインパーキングをそのままにして、その上の空間に店舗を建築するという「空中店舗」というビジネスモデルを提案しています。
つまり、コインパーキングだけで利用されていた土地が、「1階駐車場」+「2階店舗」+「3階店舗」の土地建物に変身し、それぞれの空間で収益を生むこととなります。
その他、以下のような特徴があります。
・エレベーターを設置せず、建築コストを下げる
・共用部が少ない作りにすることで、メンテナンスコストが低い
・店舗の初期テナントの誘致を保証してくれる
・店舗は定期借家契約となるため、立ち退き等で苦労することがない
・コインパーキングの高収益そのままなので、投資回収までの年数が早い
・建物のデザイン性が高く、テナントが入りやすい・・・などなど。
今まで、過剰な投資によって当初の目的を達成することができないような土地活用や相続対策がある中で、このビジネスモデルは投資額も少なく利回りもいいので、新たな選択肢になりうると思っております。
駅近のコインパーキングという立地を生かして、空中店舗には保育園や高齢者施設など、高い需要に対してその不足が社会問題となっているテナントを誘致するなどして、地域社会にも貢献しているようです。
土地の有効活用をご検討されていたり、詳しく話を聞いてみたいというお客様は、当事務所まで遠慮なくお問合せください。