本日の日経新聞の1面に「早大、リスク資産に投資」という記事が出ておりました。
2018年から4~5年の間に、約113億円の投資を予定しているそうで、投資するのは海外の未公開株など、リスクが高い商品での運用をするようです。
補助金や少子化に伴う授業料の減少を補うために、あえてリスクをとって運用益を出し、大学の新たな収入源にしていくとのこと。
この記事を読んで、少子化で授業料収入が減少することを見込んでデリバティブ取引を行っていた大学が、リーマンショックの発生で、多額の含み損を抱えた話を思い出しました。
駒澤大学が154億円、慶應義塾大学が225億円の巨額の含み損を出し、その責任を取るかたちで、駒沢大学では理事長が解任され、損失の穴埋めのためにキャンパスやグランドを担保に110億円の銀行融資が実行されました。
あれから10年近くが経過し、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではありませんが、海外の株でしかも未公開株とは、思い切った投資ですね。
現在、第4次産業革命ともいわれており、日本でもイノベーション能力が求められています。リスクを負って未公開株に投資するのであれば、海外の企業ではなく、日本のベンチャー企業に投資してくれれば、日本経済の発展にも役立つのになあ・・・と感じた記事でした。