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売買価格が安くても・・・!  相模大野の司法書士からのアドバイス

2017 / 06 / 13 / 火

 

維持費も計算してみましょう!

 

不動産は資産と考えられています。

 

不動産を購入するにはそれ相応の資金が必要となりますし、資金が手元にない場合は、何十年とローンを組んで購入しなければならないほど高価なものであることが多いからです。また、転売して現金化することもできます。

 

不動産は需要と供給のバランスで価格が決まりますので、みんなが欲しいと思う物件ほど高額になりますし、そうでない場合は値段を下げても売買が成立しないということになります。

 

最近、ちょくちょく相談があるのが・・・・

 

リゾートマンションをタダでくれると言われているのですが、どう思いますか?」とか、

リゾ-トマンションを利用しなくなったので、だれかもらってくれる人を探してくれませんか?

 

・・・など、一般の方が聞いたら、「え、マンションをタダでくれる人がいるの?」と思うことがあります。

 

 

実は、バブルがはじける前、スキーブームにのって、リゾートマンションの建設ラッシュだった時期があります。バブルの時代ですから、露天風呂があったり、室内プールがあったり、会員制のバーがついていたり・・など、設備も豪華で、高い物件になると億単位する物件も相当あったようです。

 

ところが、時代の経過とともに、スキーブームも去りバブルも崩壊し、リゾートマンションの価格も暴落しました。不動産会社で扱っている物件でも、10万円前後で売り出しているマンションも多数あります。マンションを購入するのに、35年ローンを組んでいる人からすると、ちょっと考えられない値段ですよね。

 

ですから、値段だけを見たり、知人がダダでくれるからという話があるので、そのような物件を所有しようと思われる方がいらっしゃいます。

 

しかしながら、そのような物件は、バブルの時代の豪華な設備のために、物件を維持管理するための毎月のランニングコストが非常に高くなっております。中には、毎月10万円近くも管理費や共益費がかかる物件もあり、仮にタダでマンションを譲り受けたとしても年間で100万円以上のコストがかかる計算になります。

 

また、ワンルームタイプの部屋で管理費等が2,3万円前後と手頃な物件があったとしても注意が必要です。というのも、一度所有者になってしまうと、次の買い手が見つかるまで、管理費等と毎年課税される固定資産税をずっと払い続ける必要があるためです。

 

つまり、今後のランニングコストを誰が払うのか、「ババ抜き状態」になっている、リゾートマンションがあるということです。

 

つい先日も、「別荘を無償で譲ってくれる話があるのですが・・・」というご相談がありました。

 

今後かかるであろうコストを月単位でなく、今後10年、20年単位で見える化し、万一自分が所有者になった後、第三者に譲り渡すことが出来なければ、ずっとこのコストがかかりますよ・・・とアドバイスしたところ、「それなら、そのコストを使って、いろいろなところに旅行に行ったほうがいい!」という結論となり、ご納得いただくことができました。

 

今後、需要の少ない地域は空き家が増え続けることとなり、手放したくても手放すことができず、ランニングコストの問題でお悩みになる方が増えてくると思います。まさに、不動産が「資産」から「負債」になっていく時代が到来することになりそうです。

 

 

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