今日、業務終了後にスタッフとWEBセミナーを利用し、今後、業務の主軸にしていく分野の研修を行いました。
講師の方は、その分野で第一人者の方で、講義内容は、専門知識のないスタッフにも理解できるほどわかりやすいものとなっておりました。
経験の積み重ねに基づいた話を聞いたことで、いろんな気づきを発見することができ、今後のビジネス展開の参考となりました。
講義の中で、お客様のお悩みを解決するスキームが示されていたのですが、講義を受けていたスタッフが一言、「完成したスキームを見れば、ああそうかとわかるのですが、これをゼロから考えるのは難しいですよね・・・」
確かに、講義の中で示された各種スキームは、講師の方がお客様のお悩みと対峙し、考えに考え抜いて仕組みづくりをされた結果であり、相当な労力を要したことが推測されます。
最近では、わからないことがあると、ネットで検索するのが当たり前となっており、自分であれこれ考えながら答えを出すという過程を経る人が少なくなっているように思います。
そういえば、司法書士の実務を学びに来ている研修生にもその傾向があります。私は、いろんなことに応用が効くように、直接答えを教えるのではなく、答えを導く過程や考え方を重視する教え方をしているのですが、すぐに答えを求め、苦労しながら思考することを苦手としている研修生が増えたように感じます。
仮に答えが間違っていたとしても、自分の頭で考え答えを出す習慣を身につけていないと、正解のない答えを出す仕事など、とてもすることはできません。
手続き業務は正解が一つですから、わからなければネット検索で調べて答えを出すほうが、もしかしたら合理的かもしれません。しかし、お客様のお悩みを解決していくというコンサルティング業務は、まさに正解がない仕事で、ネット検索をしても正しい答えはどこにも書かれておらず、最終的には自分の考えた末の決断が頼りとなります。
かくいう私も、本を読んで勉強すると、自分で物事を考えた気になってしまう錯覚に陥るので、スタッフの一言を聞いて、自分で考えるという過程をもっと意識していかなければと反省した次第です・・・・。