ドラフトに関するテレビ番組を見ておりましたら、ある高校生の特集がされておりました。
広島県の山奥にある無名校でありながら、ドラフト候補にあげられていることも注目を浴びていたようですが、一番の注目点は、一日の練習時間が「50分」ということ。
進学校ということもあり、どの部活も例外なく練習時間が50分と定められていて、選手たちはその限られた時間内でしか練習ができません。
ただ、進学校らしく、iPadを活用しデータを徹底的に分析した練習、科学的な根拠に基づく筋トレでの体づくり、自分の頭で考えさせる指導方法で選手を育成し、短い練習時間というハンデを克服し、ドラフト候補としてスカウトにも注目される存在までになったようです。
時間を多く練習に使えるということは間違いなく有利ですが、時間が多ければ結果が出るのかというと必ずしもそうではないということを、この高校の監督は野球界で立証したいということを話されておりました。
たしかに、私どもの資格試験でも受験生を見ていて感じるのですが、受験に専念できれば勉強時間もたくさんありますので、合格には有利だと思われがちです。
一方で、働きながら資格取得を目指している方は勉強時間も限られるわけですが、隙間時間を有効活用したり、効率化を図ることを自分で考えたり、勉強の計画をしっかりと設定したりと、密度の濃い勉強時間を過ごすことになるので、専業の受験生よりも短期合格したり、その後の実務でも結果が出たりすることが多いかも・・・と感じたりしています。
時間がないと嘆くのではなく、限られた時間で何が出来るのかを考えていくことが大切だなあ・・と、監督の考え方に共感した番組でした。