昨日アマゾンで注文し、今日届いた「未来の年表2」という本を読んでみました。人口減少、少子高齢化、認知症の患者数、平均寿命、健康寿命等のデータは最近目にする機会が多いものの、それらが私たちの身の回りにどのような影響を及ぼすかについて具体的に言及されていることは少ないのですが、この本では「人口減少カタログ」という名で、リアルに描かれています。
「風が吹けば桶屋が儲かる 」ではありませんが、人口減少で、一見全く関係ないと思われることについても因果関係があり、「え、なんで?」と思うようなことが多く掲載されておりました。
例えば、「甲子園出場を決めたが校歌で仲間割れ」という現象。
少子化によって、各校の野球部員が不足することで、近隣の高校の野球部員による合同チームが増えているそうです。実際、2017年の鹿児島県の秋季大会で7校の野球部員によるユニフォームがバラバラの合同チームが編成されたそうで、将来的には、どの学校の校歌を歌うのかで揉める・・・なんてことが紹介されています。
また、意外だったのが、「伴侶を亡くすと自宅が凶器と化す」という現象。
高齢者の事故死というと、交通事故というイメージがあるのですが、実際のところは家庭内で起こる事故が交通事故の6倍も起きているとのこと!
65歳以上の事故発生場所の分析によると、安全なはずの住宅での事故が77.1%にものぼることが紹介されています。
「不慮の溺水」「不慮の窒息」「転倒・転落」が要因別のトップ3だそうで、ヒートショックによって風呂場で溺れたり、認知症によって、物で溢れかえった居室でつまずいて転倒したりしても、独り暮らしで誰も助けを呼べないということが頻発しているそうです。
その他、高齢者が多くなると、電車やバスの乗り降りに今まで以上に時間がかかるために今ままでのダイヤの間隔では出発できなかったり、ネットで商品を購入したものの、ドライバー不足で品物がいつまでたっても届かないなど、現在でも社会問題として認識されつつあるものも含まれています。
・亡くなる人が増えるとスズメバチに襲われる
・貧乏定年が増大
・中小企業が黒字でも倒産
・東京や大阪の繁華街に幽霊屋敷出現
・親が亡くなると地方銀行が消滅
・刑務所が介護施設と化す
・・・などなど、少子高齢社会や人口減少に伴い、自分の住まい、家族、仕事、暮らしに起きることが紹介されているだけではなく、今から私たちができる対策もあわせて紹介されています。
薄い本なので、1日で読む終えることができますので、興味がある方はぜひご覧になってみてください!