今日は、お客様のご自宅で資産承継に関する打ち合わせをしてきました。
将来の様々なリスクに対してご提案をする前に、まずは現状分析を行う必要があります。相続人の関係や、相続予定の財産、不動産の権利関係などをヒアリングし、それらに関する資料を確認しながら現状分析をしっかりと行うことは、お客様にご満足いただける問題解決を図るために大切なことだからです。
現状分析することなく、お客様が発する言葉だけでスキームを提案して実行することは、お客様にご満足いただける解決を行えないばかりか、対策をしたことでかえってトラブルになってしまうことにもなりかねません。
医者に例えると、患者さんから「風邪で熱があるみたいですが・・」との訴えに対し、その言葉だけを捉えて風邪と診断し、解熱剤を処方してしまうようなものです。
「いつから熱があるのか?」「他に症状はないか」を問診しながら、発熱にいたる経緯や他の病気の可能性を検討しながら、患者さんを診察していかなければ、誤診をしてしまうのと同じことだと思います。
その結果、治療に要する期間が長引いたり、風邪ではない病気だったために、容態が悪化してしまったということになりかねません。
そのような事態が起きた時に、「患者さんがそう言ったので・・・」という言い訳はプロとして通用しません。
医者と同様に私たちも、お客様自身が気が付かれていないことにまで意識を飛ばし、「お客様以上にお客様を知る」姿勢で執務を行っていく必要があると思っています。
そのような姿勢で問題に取り組むことで、潜在的なリスクも顕在化することが可能となってきます。その顕在化したリスクをお客様にも認識していただいたうえで、一緒に問題解決を図っていくことで、必然的にお客様にもご満足いただける結果になってくるものと思います。
お客様と専門家との間に認識のズレが起きた場合、お客様が不満に思われている理由の一つに、「しっかりと話を聞いてくれなかった」ということがあると思います。
私もお客様として、専門家からサービスの提供を受ける立場となった時、そんなことを感じることがあります。そんな時に感じたことを反面教師として、ヒアリングと現状分析もしっかり行っていきたいと思います!