2016年2月からマイナス金利政策が行われ、生命保険会社の運用が厳しくなったことで、今年の4月から、生命保険料を決める基となる予定利率の目安の標準利率が1.00%から0.25%に引き下げられることになりました。老後の生活のため、子供の教育資金のため、突然の災難に備えるため、退職金の支払いのため・・など、私たちの生活において、いろいろな目的で利用される生命保険がどのように変わるのでしょか?
3つのポイントをお伝えします。
1.標準利率の引き下げでどのような影響がありますか?
標準利率は、金融庁が保険会社に対して設定している運用利回りのことで、10年国債の利回りを基に設定されています。保険会社はこの標準利率にあわせて予定利率を決定するため、標準利率の引き下げに伴い予定利率を引き下げることが想定されます。
ちなみに、予定利率が低くなると「返戻率がダウン」「保険料値上げ」となり契約者にとって不利となります。
2.現在加入している保険には影響がありますか?
ありません。契約日が平成29年4月2日以降に締結するものが対象となっておりますので、ご安心ください。
3.4月2日以降に契約するものについてはすべて保険料が上がりますか?
各保険会社がそれぞれの判断で予定利率を決めるため、予定利率を引き下げない保険商品については、保険料がかわらないものもあります。駆け込み需要をあおって、保険料がかわらない保険商品に加入しないようにご注意ください。
4月からの保険料改定で、駆け込みの契約も予想されますが、焦って必要のない保険に入る必要はありません。この機会にご自身が入られている契約を見直されてみてはいかがでしょうか?
当事務所では、「加入内容が現状にあっているのか調べて欲しい」「保険の見直しをしたい」「4月以降、どれくらい保険料があがるのだろうか?」とお考えの経営者やご家族の方向けに、保険代理店と提携して無料のアドバイスや、現在加入されている商品の保険管理サービスを行っております。まずは現状分析をして、加入されている契約の見える化をしてみませんか?
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