コインチェックのずさんな管理体制が原因で、580億円もの仮想通貨が不正送金された件で、仮想通貨を扱う取引所のセキュリティーや信頼性が問題となっています。
コインチェックは、仮想通貨の代表であるビットコイン以外のコイン、いわゆる「オルトコイン」を多く扱っていたことと芸能人の出川さんのCMの影響もあって、急成長していた取引所です。
コンインチェックは金融庁の仮想通貨交換業者として登録されていない、いわゆる「みなし仮想通貨交換業者」のままであったことからもわかるように、金融庁の登録基準を満たしていないまま急成長したことのひずみが生じてしまったのかもしれません。
いずれにせよ、被害を受けるのは仮想通貨を預けている利用者です。安心して仮想通貨を預けておく仕組みが必要ですが、今日の新聞に「仮想通貨を信託で守る」記事が掲載されておりました。
実際のサービス開始は4月以降となっておりましたが、三菱UFJ信託銀行が、仮想通貨を信託財産として、ネットから切り離されたコールドウォレットと呼ばれる場所で保管することとなります。
銀行が保管することで、交換事業者が倒産しても利用者の仮想通貨が差押さえされることを防止し、交換事業者による不正、ハッキングによる不正アクセスなどを防止する効果があります。
同様の仕組みを、三井住友信託銀行でも研究しているとのこと。詳細なスキームは公表されておりませんが、どのような仕組みで実現していくのか興味があります!