今年は「終活の窓口」として、みなさまの将来の不安に対する問題解決に重点をおいております。
昨日はブログでも書かせていただいた公正証書遺言の他、会社の事業承継の案件のご依頼がありました。事業承継は、会社・後継者・従業員・取引先など、会社を取り巻く利害関係人が、オーナー社長に万一のことが発生しても困らないよう、将来を見据えて行う社長の終活であり、その必要性が認識されつつあります。
今日は、お客様がご近所の方と一緒にお二人で、終活に関する相談でお見えになられました。そのうちのお一人は、ご主人がお亡くなりになられた時、私どもの事務所でお手続きをさせていただいたお客様です。
そのお客様のご主人は、生前、残されるご家族のことを想って、遺言書を作成されていらっしゃっていたのですが、自筆証書遺言の要件として大事な日付が空欄となっていたことや遺言者の押印が無かったため、残念ながら相続手続きでその遺言書を活用することができませんでした。
しかし、ご主人が最期の想いを遺言書にしたためていただいていたおかげで、その遺言書を手続きで活用しなくても、相続人間で揉めることなく手続きが出来たので、法的に無効だからと言って全く役にたたなかったどころか、残されたご家族への最期のメッセージとして、大事な宝物となりました。
そんな経験があったので、お客様が自分に万一があった場合に備え、同じく自筆証書遺言を作成し、法的に無効とならないよう、私どもに確認してもらうため、同じく遺言書作成を希望されているご近所の方と一緒に事務所にお越しいただきました。
自分が脳死となった場合に延命措置を希望しない尊厳死の意思表示、臓器提供の意思表示、自分の葬儀にいたるまで、ご自身の希望をしっかり持たれていたので、私どもで、終活に関してのトータルサポートもさせていただくこととなりました。
今まで、自分の死について生前にしっかり向きあって準備することは、どちらかというと敬遠されてきた気がします。しかしながら、自分らしく最期を迎えるために、自分の希望をご家族に伝えたり、準備したり、記録を残しておくことは、残されたご家族にとっても大事なことではないかと思います。
そこで、そのような記録を残すお手伝いをさせていただくため、ただ今、当事務所のオリジナルの「エンディングノート」を作成する打ち合わせを行っています。冊子にして保管していただくのがいいのか?それともデジタルデータにして、ちょっとした仕掛けを組み込んだものにしようか?など、想いを残す方が歩まれてきた人生の集大成となるよう準備をしております。
完成しましたら、ホームページで公開したいと思いますので、ご期待ください!